大災害のとき、電化された施設にかけられた期待を紹介します。
給食室または学生食堂を持った学校のオール電化が注目されつつあります。
一番大きな理由は、ガス厨房にような裸火によって室温が無駄に上がることがないので冷房負担を抑えることができるということなのです。
もう一つ、いざというときの避難拠点として相応しい形態であると認識されるようになってきたからです。
大災害時に電気、ガス、水道などのライフラインのうち、電気の復旧が群を抜いて早かったという事実があります。
都市部の阪神大震災でも山間部の中越地震でもガスが復旧に1ヶ月以上を要したのに対して5日間で電気は完全復旧しました。
つまり、5日分の備蓄があれば、それ以降の炊き出しが電化厨房によって可能になります。
電化厨房をもつ避難施設であれば、水や食料などの調達以外は、救援側にとっても手間をかけずに済み、その分他の地域の救援に労力を割くことができます。
給食センターの電化厨房化がかなり増加してきています。
理由の一つに、衛生上の観点があります。
ガスを使うとどうしても室温が上がってしまいます。
冷房を厨房にいれなければ、40度近くに上がってしまうことも少なくないそうです。
給食センターでは大人数の食品を調理するので、街中のレストランのようにできたてを食べてもらうことはできません。
出来上がってから生徒たちの口に入るまでの時間はどうしてもかかってしまうので、個々の調理後の保管の仕方も第四時ですが、まずは基礎になる環境として、厨房空間全体の雑菌が活動しにくい25℃以下にすることが望ましいとされています。
給食センターという食品衛生をことさら管理する必要がある施設には、電化厨房というシステムはとても相性がいいのです。