家庭で使われるエネルギーの変遷と、将来について考えてみました。
住宅の機能を考えると、ガスが担っている部分を電気に代替することはできますが、電気が担っている部分をガスで代替することはできません。
現代生活において電気とは、否が応でも付き合っていかなければならないエネルギーです。
しかし、ガスはそこまで必要ではないといっていいでしょう。
この半世紀ほどで、家庭用のエネルギーは、木炭・石炭→石油→ガスと変遷をしてきました。
地域によっては都市ガスの引き込みが整備されておらず、石油、プロパンガスの併用をされている地域もまだありますので、あくまで都市部に目を向けた場合です。
将来のエネルギーが何になるのかは誰にも分かりませんが、これまでの変遷を考えればガスから次のエネルギーに変わっていってもおかしくはありません。
変わっていくきっかけは、その時々の社会情勢やライフスタイルだと思います。
鉄筋コンクリートの団地が登場してから、家庭内での暖房はその気密性ゆえに一酸化炭素中毒の危険性がある木炭・石炭から石油ストーブになりました。
さらに、都市ガスの普及と共に、灯油タンクという危険なものを家の中で保管してストーブに給油するより、ガスホースでつなぐだけの手軽なガスストーブへと変わってゆきました。
今の時代は、消費者一人ひとりの健康や安全の問題、そして環境に対応する姿勢が問われるようになりました。
あらゆる製品も開発する人たちの努力により、少しずつ時代に合ったものが登場してきました。
オール電化でいえば、エコキュートがその代表といえるでしょう。
エコキュートは熱効率が従来の電気温水器と比べて極めて高いため省エネと認定され、国から補助金が出ている給湯方式です。
安全面でも、電気で人命に関わる事故はほとんど聞かれません。
そういった時代の中で、オール電化の需要が伸びてきているのは事実です。
実際、新築オール電化住宅の普及率(2006年調査時見込み数字)をエリア別に見ると、関東エリアで15%、関西エリアで31%、中部エリアで19%、北陸エリアで44%などとなっており、今後も増加することが予想されます。
また、住宅形式別にみても、新築1年未満の持ち家は戸建て、集合住宅ともオール電化導入率が20%を超えています。
オール電化のライフスタイルは既に市民権を得ていると考えていいでしょう。